舞台照明を学べる大学と専門学校の違い&照明さんになる近道 | 【自分に向いている仕事】を見つける方法

舞台照明を学べる大学と専門学校の違い&照明さんになる近道

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筆者が大学生だった20年ほど昔は、

舞台芸術のことや舞台照明などスタッフワークのことについて学べる大学は

少なかったと記憶しています。

ですから、昔はスタッフワークを学びたければ専門学校へ、

という選択肢が主流でした。

 

しかし現在は、多くの大学がそれぞれの大学の特色を生かしながら、

舞台芸術・照明を学べる学科や専攻科を設立しており、選択肢の幅がひろがっています。

 

そこで今回は、舞台裏方の仕事を学べる大学・専門学校や、

照明スタッフとして就職・活躍するための最短ルート、

舞台照明スタッフになるための進路や就職先を選ぶためのもっとも大事なポイント、

について解説していきます。

 

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舞台照明を学べる7つの大学と、各学部学科の強みと違い

まず、舞台照明を学べる大学・学部について挙げていきます。

 

  • 「大阪芸術学部 舞台芸術学科」
  • 「日本大学芸術学部 演劇学科」
  • 「京都芸術大学 舞台芸術学科」

これらは、いわゆる老舗の芸術大学で、

昔から舞台について学べる学科を設けている大学です。

 

  • 「桜美林大学 芸術文化学群 演劇ダンス専修」
  • 「玉川大学 演劇/舞踊学科 舞台創造コース」

これらの大学も昔から専門の学科開設されていて、

現在舞台に関連する様々な仕事で出会うスタッフワークをしている人たちも、

これらの大学を卒業した、という人がけっこういらっしゃいます

 

  • 「武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科」
  • 「昭和音楽大学 音楽学部音楽芸術運営学科 舞台スタッフコース」

これらの大学の面白いのは、美術大学からの切り口と、

音楽大学からの切り口で照明について学べるという点ですね。

 

武蔵野美術大学では、

舞台領域にとどまらないインテリアデザインや環境計画など、

おそらく建築的デザインの視点における照明デザイン、という感じがします。

 

反対に、昭和音楽大学では、

オペラやミュージカル、バレエなどの芸術に強みがあり、

それらに特化したスタッフワークが学べるようです。

 

舞台照明を学べる大学と専門学校の違いと、大学で学ぶメリット

 

大学と専門学校の大きな違いは、実践的な技術だけでなく、

舞台芸術全般の知識を幅広く学べる点にあります。

 

舞台芸術といっても、その演目ジャンルは、ものすごく幅広いわけです。

能、歌舞伎、浄瑠璃といった古典芸能、

クラシックコンサート、オペラ、ポップスコンサート、

ミュージカルなど音楽を主軸としたステージ、

日本舞踊、バレエ、コンテンポラリーダンスなどの舞踊のステージ、

演劇などのストレートプレイ、ものすごく多岐にわたります。

 

それらの演目の歴史背景であったり、作品への理解を深めることができるのが、

大学で学ぶ一番のメリットでもあると思います。

 

スタッフワークで意外にも忘れがちですが、

大切な要素の中に「その作品への理解」というものがあります

ひとつの良い作品をつくりあげる、という点では、

照明デザイナーも演出家と同じぐらいの作品への理解がないといけないと思うのです。

 

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舞台照明を学べる大学・専攻科では、どんな授業が受けられる?

では、これらの学科ではどのような授業が行われているのでしょうか。

大阪芸術大学のホームぺージに、1年生が受講するのが望ましい授業、

というのが紹介されていました。

 

「基礎電気工学」「機器操作実習」「色彩学」「舞台芸術概論」

「舞台音響効果基礎研究」「舞台照明基礎研究」「舞台照明CAD研究」などなど、

難しい漢字がずらずらと並んでいます。

 

でも、実際にホールで仕事をしていると、

知らず知らずのうちに身について学べるようなことなので、

全然気負うことはありませんよ。

 

舞台照明の仕事は、搬入作業アルバイトで現場を見るのがおすすめ!

 

1年生の場合は、基礎や概論などから入るので、なんだか退屈のような気がします。

これらの「基礎」とか「概論」ってどの分野でもそうですが、

未経験のときに学ぼうとするとなかなか頭に入ってこないですよね。

 

これが一度実践の現場を体験した後に同じ内容を学ぶと、

「基礎」や「概論」といった、つまらないはずの学習の内容が、

驚くほどするすると入ってくるのです。

面白いですよね。

 

ですから、1年生のころはアルバイトなどで舞台の現場を見せてもらうことが、

舞台照明スタッフになるための近道であり王道です。

 

舞台への搬入搬出だけのアルバイトって、都会だとけっこう募集しています。

実際に照明の仕事を経験することはできませんが、

いろんな機材を運搬しながら

照明さんが作業をしているところを直接見ることができますよ

 

すると、「授業で使う○○はこの機材のことか」とか

「教科書に出てくる○○って、つまりこういうことなのか」とか、

いろんな気づきに出会えるはずです。

ふんわりとしかイメージできなかったものが、

ストンと入ってくることがよくありますので

舞台のアルバイトは大変おススメです。

 

舞台照明を学べる大学・専攻科では、どんな実習が受けられる?

学年があがるにつれて、実習形式の授業が多くなってきます。

現役で働いている照明デザイナーが講師としてゼミを持っている、

というような大学が数多くあり、

そのゼミを目当てに大学に入ってくる学生もいるようです。

 

実際に作品を設定して、照明デザインをし、

図面に起こし、実際にその通りに機材を仕込み、

リハーサルを行い、上演する、という流れです

 

このような実践形式で発表会を行うときは、

同学部内の他の専攻コースのメンバーと合同で行われることが多いです。

 

芸術学部のなかでも、多くの専攻科や専修コースに分かれている大学は、

それだけ設備が整っています

どの芸能の演習にも対応できる舞台と機材とパフォーマーを備えている、

というわけです。

大学を選ぶ際には、

その大学がもっているホールや舞台の設備の規模も調べておくと、

選ぶときの決め手になったりしますよ。

 

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芸術学部は学費が高い…。学費の内訳と、卒業後の進路。

 

しかし、私立芸術学部というのは学費が高いですよね。

大規模なホールや設備を持っていたり、有名な講師を雇っていたりすると、

なおさら授業料が高くなるのはやむを得ない事情かもしれません。

 

最初に挙げた、舞台照明を学べる芸術大学の学費を見ていきます。

 

  • 「大阪芸術学部 舞台芸術学科」

大阪芸大のなかで、一番学費が高いのは音楽学科・演奏学科の182万円ですが、

その次に学費が高いのが舞台芸術学科の149万でした。

内訳は、授業料が103万、設備費が46万という感じです。

 

  • 「日本大学芸術学部 演劇学科」

日芸はとにかく高い、というイメージがありますが、

どうやら授業料が高いというよりは、

設備費や実習費、後援会費や交友会費などの費用のほうがいろいろ多くて

高額になっているようです。

映画学科が一番高額で172万円、演劇学科は161万円でした。

 

  • 「京都芸術大学 舞台芸術学科」

授業料が132万、施設費が35万、合計167万。

ここまでの3大学のうち、

設備費を除いた純粋な授業料が一番高額でびっくりしてしまいました。

 

進路や就職先は「どんなジャンルの照明さんになりたいか?」をイメージして選ぼう!

 

大学や専門学校選ぶ際には、卒業後の就職先もおおいに気になるところですよね。

 

芸術学部を卒業すると、わりと大手の舞台照明会社の就職に有利にはなります

大手というと、「綜合舞台」「東京舞台照明」「共立」「日本ステージ」

それから「劇団四季」や「宝塚舞台」などが挙げられます。

 

ただ、舞台照明を仕事にしたいと思ったときに、一番重要なのは、

自分はなんのジャンルのステージの照明さんになりたいか、という点なのです。

 

たとえば、中劇場や小劇場で演劇の照明デザイナーになりたいのに、

東京ドームなどのツアーをメインに仕事をする大手企業に入っても、

自分が望む仕事は永遠にできません。

自分がやりたいジャンルの舞台を得意とする会社や、

照明チームを自分でリサーチしておくことをおススメします

 

それから、好きな照明デザイナーさんを見つける、ということも、

希望する仕事に就くうえで大事なポイントです。

 

現時点でイメージがつかない場合は、大学で幅ひろい舞台芸術について学べば、

そのなかにきっと「このジャンルの照明さんになりたいんだ!」

と思えるものに出会えるはずです。

 

舞台照明スタッフの道は大学だけじゃない!アルバイトから正社員の道もある

 

また、学生時代のアルバイトから、気に入られててそのまま正社員になる、

ということも非常によくある話ですので、

舞台現場のアルバイトは積極的に行ってみましょう。

 

筆者は照明さんではありませんが、20年ほど昔の私自身のことをお話します。

 

私の「舞台さん」への入り口は「演劇」でした。

選んだ大学の学部は、演劇を専攻する学部ではありませんでしたが

大学全体として演劇活動が盛んな大学へ行きました。

 

授業では、まったく違うことを勉強していたのですが、

サークル活動を通してプロの舞台スタッフさんと出会う機会をたくさん得ることができました。

そのときに出会ったスタッフさんのもとでアルバイトをして舞台現場のノウハウを覚えたのが

この業界で仕事をはじめる最初の入口でした。

 

だから、必ずしも大学で舞台照明を学ぶことだけが選択肢ではないんだよ、ということも合わせてお伝えしたいです。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

今回は、舞台照明のことが学べる大学や進路について

いろいろとご紹介してきました。

 

舞台照明を学ぶ道は、大学と専門学校の両方があります。

大学では幅広い舞台芸術の知識を学び、実践的な技術も身につけられます。

専門学校は実践重視で、より早く技術を習得できます

大学は授業料が高いものの、舞台芸術全般の理解が深まるため、

照明の仕事にも大いに活かせます。

進路は舞台ジャンルや志向によって異なりますが、

舞台の現場でのアルバイトも貴重な経験になります

 

舞台照明にかぎらず、好きなことを見つけて

おもいっきり打ち込める環境に進学できるとよいですね。

応援しています。

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