いくら血のつながった兄弟といえども、
それぞれは別々の人間です。
必ずしも仲が良いとは限りません。
子供のころはまだしも、
大人になってそれぞれの道に進めば、
兄弟の仲が悪くなることもあるでしょう。
しかし、それでも簡単に関係を断ち切れないのもまた、
兄弟ならでは、です。
はっきりと言ってしまえば、
大人になって仲が悪くなったのであれば、
あえて深く関わる必要はありません。
それぞれの場所でそれぞれに生きているのですから、
無理に会話をしたり、
喧嘩するとわかっていて会食したりするのも、
避ければいいのです。
今回は、大人になってから兄弟仲が悪くなった場合の、
対処法や心構えなどについてお話ししていきます。
兄弟の仲が悪い【大人のケースの対処法】話さない・絶縁状態・実家暮らし
大人になってしまえば、
子供の時とは違い、自分で生活ができます。
同じ空間で生活しなければならないわけでもなく、
会わないでおこうと思えばそれも可能です。
ですから、大人になって兄弟仲が悪くなったのなら、
いっそ距離を取る、
さらには絶縁状態にするのも一つの手でしょう。
必要最低限の連絡だけをとり、
遠く離れたところで生活するなどすれば、
自分からリアクションを起こさない限り、
兄弟と関わることはありません。
物理的に距離をとることが一番有効な手段といえるでしょう。
お互いに実家暮らしだから、そうもいかない!
なんてパターンの場合は、
・まずは家を出ることを考えてみる(一人暮らし)
・生活リズムをずらし、顔を合わさないようにする
・他の家族に「気が合わないから一緒にいたくない」といった気持ちを伝えておく
などが有効です。
ただ、家族であれば仲良くあってほしいと親なら思います。
「兄弟とは気が合わなくて一緒にいたくない」と親に言っても、
それを理解してもらえる確率は低いでしょう。
「実家にいる以上、食事は一緒にとる」
といったような実家ルールが発動することもあります。
兄弟とは顔も合わせたくないほど嫌なのか、
一人暮らしをして負担が大きくなる方が辛いか、
天秤にかけて考えてみてください。
兄弟の仲が悪い。親の介護や葬式はどうなる?心構えと準備すべきこと
兄弟の仲が悪くても、
いずれ必ず向き合うことになるのが、
親の介護や葬式の問題です。
ただでさえ大変な親の介護問題です。
兄弟仲が悪ければ、
なおさら問題も山積みとなるでしょう。
介護の問題に関しては、
一番良いのは親が元気なうちに、
家族みんなで話し合っておくことです。
筆者も、自身の親の介護の際大変な思いをしました。
施設も飽和状態の昨今は、
使いたいサービスを使いたい時に使えるわけではありません。
お金があっても、希望が叶わないような場合もあります。
いざ親の介護問題に直面したとき、
兄弟でけんかしたり、諍いあったりしているような暇はありません。
事前にしっかりと考え、話し合いをしておくことが必要です。
その方が余計なけんかも言い争いもしなくて済むでしょう。
兄弟の仲が悪いスピリチュアル的な意味も読まれています。
逆に、葬式に関しては、
お金を用意できれば、
ほとんどのことを葬儀社にお任せできます。
ただし、相続や遺品整理などさまざまな決項は
残された家族でしなければなりませんから、
こちらについても事前にいろいろと決めておくことが重要でしょう。
兄弟仲が悪く、間に入る親もいなくなった状態で、
いろんなことを決めるとなると、
溝は余計に深まりますし、揉めること間違いなしです。
兄弟の仲が悪いことを認めつつ、
来るべき時のために決めることは決めてしまっておきましょう。
まとめ
大人になってから兄弟と仲が悪くなった場合について
お話ししてきました。
家族ですからなるべくなら仲良く過ごしたいものですが、
家族とはいえ、別々の人間です。
考え方や価値観、好き嫌いなど違っていて当然です。
距離をとって、
お互いに無理なく付き合える関係で
いれば良いのではないでしょうか。
親の介護や葬式などの問題は、
事前に親も含めて話し合い、
ある程度のことを決めておくことが重要です。
これは、兄弟仲の良し悪しに関わらないことではありますが、
仲が良くないと自覚があるなら、
なおさらでしょう。
それでも、親の介護や葬式など、
いろんなことを通り過ぎて、
もしかしたらまた仲良くできる日が来るかもしれません。
子供の頃には仲が良かったなら、
その可能性はゼロではないはずですよ。