1分で読めるバレエ白鳥の湖のあらすじ。結末は2パターンある⁉️ チャイコフスキーの代表的なバレエ | 【自分に向いている仕事】を見つける方法

1分で読めるバレエ白鳥の湖のあらすじ。結末は2パターンある⁉️ チャイコフスキーの代表的なバレエ

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「白鳥の湖」の舞台をご覧になったことはありますか?
バレエを見たことがない人でも、楽曲はあれもこれも聞いたことある、
という場合が多いのではないでしょうか。

バレエにはセリフもありませんから、
見てても話がよくわからない、とか、鑑賞の仕方がよくわからないとか、
そういった声をよく聞きます。

バレエにはちゃんと物語があって、役名もついているので、
あらかじめ物語を少し頭にいれておくと、
実際舞台を観たときに、ああこういうシーンなのね、とすごく見やすくなります。

今回は、有名な「白鳥の湖」のあらすじと、
出てくる登場人物や2つの結末、
舞台スタッフの裏話までご紹介したいと思います。

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1分で読めるバレエ白鳥の湖のあらすじ。悲しい恋物語と感動的な結末?

「白鳥の湖」は、チャイコフスキー作曲のバレエ作品です
物語は、悪魔ロットバルトによって白鳥に変えられた美しい王女オデットと、
彼女を救おうとするジークフリート王子の愛と冒険を描いています。

ある日、ジークフリート王子は湖のほとりで白鳥の群れに出会い、
その中の一羽がオデットであることを知ります。
彼女は夜になると人間の姿に戻り、二人は恋に落ちます。

ジークフリートはオデットを救うために彼女に永遠の愛を誓いますが、
ロットバルトとその娘オディールの策略で誓いを破らされます。

最終的に、ジークフリートは誤解を解いて再びオデットに愛を誓い、
二人は湖に身を投げて共に死を選びます。
その結果、ロットバルトの魔法が解け、
オデットとジークフリートの魂は永遠に一緒になる感動的な結末を迎えます。

と言われたりしますが…どう考えても悲劇的な結末ですよね。

実は、バレエの演出によっては
ッピーエンドで終わる白鳥の湖もあったりするんです。
2つの結末については後ほど詳しく解説しますね。

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白鳥の湖の登場人物と、バレエ舞台の情景や設定を徹底解説!

ここからは、白鳥の湖の登場人物や、
舞台で上映されるときの流れや違いをもう少し詳しく解説していきますね。

白鳥の湖の代表的な登場人物は、
ジークフリート王子、オデット、オディールです。
とても紛らわしいのが、このオデットとオディールの存在。

実はオデットとオディールは一人二役で
同じダンサーが踊るのが通例なのです。
オデットのほうが白鳥で、オディールは敵役の黒鳥です。
ジークフリート王子が一目惚れをしたのは白鳥のオデットの方なのですが、
うりふたつの黒鳥オディールを見て、王子はオデットと間違えてしまうのです。

冷静に考えると、オデットとオディールでは性格がまったく違うので、
「おいおい好きな女性間違えんなよ~情けないな~」
とツッコミをいれたくなります。
ですが、ジークフリート王子って、なんかそういう情けない奴なんです。

そして忘れてはいけないのは、悪魔ロットバルト。
この物語のキーマンです。
この悪魔ロットバルトというやつは、どうも黒鳥のようなのですが、
人間の美少女を見つけては捕え、
呪いで白鳥の姿に変えて自分の湖に軟禁している悪い奴。
その呪いにかけられた女性のひとりがオデットというわけです。

そのロットバルトという悪魔がこういう悪行をしていますよ~、
という説明をするシーンを最初のモノローグとして
1幕の前にもってくる演出もあります。
モノローグを省いて、1幕からはじめる演出もどちらもあります。

白鳥の湖1幕は、王子の誕生日パーティー。3人で踊るパ・ド・トロワ

1幕は、屋外でのパーティーシーンからはじまります。
これはジークフリート王子の誕生日を祝うパーティです。
1幕で有名なバリエーションが、
女性の友人2人と王子の3人で踊る『パドトロワ』や
ピエロ役がソロで踊る『道化の踊り』などが有名です。

王子はパーティーで友人たちと楽しく過ごすのですが、
母親である王妃から「もうよい年なのだから早く結婚相手を決めなさい」と言われて、
ちょっと憂鬱な気持ちになってしまいます。
そんな気分を吹き飛ばそうと、
誕生日プレゼントで贈られた弓矢を持って狩りへ出かけるのです。

白鳥の湖2幕は、湖の情景。白鳥が女性に変身する美しいシーン。

2幕は湖のシーンです。
パーティが終わり、日が暮れるころ、狩りに訪れた湖で王子は見ちゃうんです。
自らが標的にした一羽の白鳥が、
月明かりのなかで美しい女性に変身するのを。
この女性がオデットです。
そして王子は恋に落ちてしまうのです。

ロットバルトの呪いは、夜の月明かりだと解けるらしく、
夜の間だけは人間の姿に戻れるようですが、
太陽が昇るとまた白鳥の姿になってしまう、という設定のようです。
そして、この呪いを完全に解くためには、愛を誓いあうことなのだとか。

王子は、自分こそが愛を誓おうと申し出るのですが、
太陽が昇ってしまい、オデットは白鳥に戻って飛び去ってしまいます。

白鳥の湖3幕は、舞踏会。黒鳥オディール32回転など大技見どころも!

3幕は舞踏会のシーンに変わります。
ジークフリートのお妃候補がさまざまな国から呼ばれて、
その国の踊りを披露していますが、当の本人は上の空。
そんな時に、オデットにそっくりな女性を見つけて、王子はオデットが来てくれたと勘違い。

本当は、悪魔ロットバルトの娘であるオディールが、
オデットに変装して舞踏会に紛れ込んでいたのです。
オディールは、なんらかの術でオデットに化けていたのでしょう。

この3幕の中で1番の見どころは、
黒鳥オディールの32回フェッテ
(片足での素早い連続回転。通称「32回転フェッテ」)です。

バレエの中でも特に有名で技術的に難易度の高い部分です。
オディールのソロの間に、彼女は32回のフェッテを披露し、
その華麗さと技巧で観客を魅了します。

この32回転フェッテは
バレリーナの高度なテクニックと持久力を示す見どころの一つであり、
観客に強い印象を与える場面です。

このフェッテは非常に盛り上がり、
観客にとって見どころ満載のシーンなのですが、
ジークフリート王子もまんまと盛り上がってしまい、
オディールをオデットと勘違いしたまま、
彼女に愛を誓ってしまうのです。

王子が愛を誓った途端に正体を現したロットバルトとオディールは
高笑いで去っていき、
王子は愕然として城を飛び出し、
しっちゃかめっちゃかで3幕が終わります。

白鳥の湖4幕で、王子は敵を倒すも、トホホな悲劇の結末へ・・・

次の場面では、王子がオデットを探して湖へやってきて
許しを乞おうとしますが、
ロットバルトが現れて激しい闘いとなります。

闘いの末に、王子は勝利して悪を倒すわけなんですが、
オデットは王子に裏切られたショックのあまり自殺してしまい、
あとを追って王子も自殺して終わる。
という実は救いようのない悲劇の物語だったのです。

バレエ「白鳥の湖」のストーリーだけを追うと、
もうどうしようもない話なんですが、
踊りの美しさや音楽の素晴らしさなど舞台作品としての高い評価が、
長い間世界中で愛されている理由なのでしょうね。

ストーリーはトホホ……、
というのはけっこう古典バレエにおいて「あるある」だったりします。

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演出によってちがう幕間割。プロローグがあったりエピローグがあったり。

最初に、1幕の前にモノローグを付ける演出もありますよ、
というお話をしましたが、
演出によって全体の構成がけっこう変わるのがこの作品の特徴です。

一般的には、3幕4場構成にする場合と、
4幕構成にする場合があります。
何がちがうかというと、
先ほどの説明どおり、1幕は誕生日パーティのシーンだけにして、
夜の湖で王子がはじめて白鳥オデットに出会う
幻想的なシーンを2幕として独立させるパターン。

夜の湖のシーンを1幕のなかに入れ込んで、
1幕1場を誕生パーティー、1幕2場を夜の湖とするパターン。
この違いです。

ですから、舞踏会の場面が2幕とされる場合もあるし、
3幕とされる場合もある、というわけです。
ただストーリーは変わらないので場面がずれこむだけの違いになります。

そして、モノローグを最初に付けるパターンもあります。
モノローグで誰よりも先に登場するのがロットバルトです。
悪魔ロットバルトというやつが
美少女を捕まえて白鳥にして軟禁してますよ、
という事の発端を説明するシーンになります。

モノローグでいきなりロットバルトが現れると、
ロットバルトの印象が強くてキャラ立ちが半端ないです

白鳥の湖の結末は2つある⁉️ハッピーエンドで終わる白鳥の湖

モノローグをつける場合もあれば、エピローグをつける場合もあります。
通常、白鳥の湖の結末は、
あまりにも救いようのない感じで2人とも死んで終わりますよね。

それではあんまりだ、ということで、
あの世で2人は再会し、ようやく結ばれる
というハッピーエンドを付け加える演出もあるんですよ。

バレエ作品は、時代の流れとともに
様々な振付家によって様々な解釈がつけられることがよくあります
ストーリー自体が変わってしまうことも実は珍しい事ではなくて、
○○版、□□版、などと解釈がいくつかある作品は
「白鳥の湖」にかぎらず、いくつもあるんですよ。

舞台スタッフの裏話。白鳥の湖の舞台セット「ロットバルトの岩」

元舞台スタッフとしては、白鳥の湖のモノローグといえば、
必ず必要な大道具セットとして
「ロットバルトの岩」というものを思い出します。

悪魔ロットバルトは通常、
高い岩かげから現れて、湖へ降りてくる、
というかっこいい感じの登場の仕方をします。

なので、舞台セットとしては、
背の高い切り立った崖のような岩を用意する必要があり、
「ロットバルトの岩」と呼ばれます。

わたしも、ロットバルトの岩を作ったことがあるのですが、
やはり滑らかな感じの岩だと悪者感が出ないらしくて、
「暗い色で険しい岩山じゃないとダメ!」
という注文を受けた記憶があります。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
登場人物を知って、お話を理解した上で鑑賞すると、
バレエの面白さや楽しさが少しわかると思います。

バレエ白鳥の湖は、作曲家チャイコフスキーが
初めてのバレエ作品として作曲したもので、
原作はドイツのムゼーウスという作家の
「奪われたヴェール」だといわれています

今回で、お話自体は救いようのない結末だ
ということがわかっていただけたと思います。
ですから、ストーリーのことは頭の隅っこにおいて、
踊りの技のすごさとか、湖の情景の美しさなどに注目して
鑑賞されることをおススメします。

少しでも多くの方が、実際の舞台で鑑賞し、
バレエに触れることができたらいいなあと思っています。

 

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