今は専業主婦だけど仕事を探しているとき(求職中)や、病気の療養中などの理由で子供を保育園に通わせていると、
「なんで働いていないのに保育園?」とまわりから不思議がられる場合が多々あります。
もし、まわりの人に
「専業主婦なのに保育園?」
「なぜ働いていないのに保育園に?」
と聞かれたらどうしましょう。なんて答えたらよいでしょう。
やんわり受け流すパターンとしては、
自分のケアや家庭の都合にフォーカスする例としては、
このように、当たり障りない返事をしましょう。
ついでに、「〇〇さんは、お仕事どんな感じですか?」など相手に会話を振ることで、話しにくいテーマから話題を反らせると良いでしょう。
ここでは、あまり踏み込まれたくない場合の切り返し方や、専業主婦で子供を保育園に通わせるのは『ずるい』の意見について取り上げます。
なぜ働いてないのに保育園?踏み込まれたくない時の切り返し方
「働いていないのにどうして保育園なの?」と尋ねられたらどうしよう。どこまで正直に話すべきだろうか。そのように悶々としているお母さんもいらっしゃるでしょう。
保育園の職員に対しては、きちんとした説明が必要ですが、ママ友やご近所の人などに、丁寧に説明する必要はないでしょう。
正直に話したところで、それから根ほり葉ほり質問されたら面倒くさいですよね。
あまり踏み込まれたくない場合は、
とでも答えておくと、相手もそれ以上は聞きにくくなります。
私の本音を言いますと、逆にそんなことを聞く人には
「働いてないと保育園にいれちゃダメなんですか?」と問いたいです。
そもそも、待機児童問題の格差がひどいから、また、保育士さんの賃金の底上げや、保育施設に対する助成などが満足でないから、日本全体でそのような偏った考え方になってしまうのだと思ったことはないでしょうか。
保育園でも幼稚園でも認定こども園でも、親が預けたい施設に預けられるシステムが、本来のあるべき姿ではないのかなあ、と私は常々おもいます。
専業主婦で保育園に入れた理由。出産・病気・障がい・求職中
認可保育園に子供を預ける大前提としては、
「家庭での保育に欠ける理由=昼間子供をみることができない理由」が必要です。
もっともポピュラーな理由は
保護者が外で働いている『共働き』が挙げられます。
しかし、なかにはさまざまなケースがあり、親が働いていない場合でもお子さんを保育園に預けることができる場合があります。
お住まいの自治体によって確認が必要ですが、
「家庭での保育に欠ける」という理由の内訳のなかには、
【就労】のほかにも、【出産】や【病気】【障がい】【求職】などの理由が挙げられています。
ですから、必ずしも働いていないと預けられない、というわけではありません。
この点を勘違いされている方が非常に多いのですよね。
例えば、うつ病を発症してしまって心療内科に通っているような場合や、
不慮の事故の後遺症で障がいが残ってしまい、働けない。
また、一人で子供の面倒もしっかりみられない場合など、
子供を保育園に入所させることができます。
子供を預ける理由を証明することができれば、役所に入所許可してもらえます。
ですから就労の場合は、会社に就労証明書を書いてもらって父親の分も母親の分も両方提出します。
病気の場合は、病院で診断書を書いてもらって提出します。
保育園 自営業はずるいと言われるワケ。不正利用で保育園退園も
しかし「証明書さえ提出すれば認められる」
ということで、ずる賢い事を考える人もいるのですね。
たとえば、夫が自営業を営んでいて、妻は専業主婦だけど、
夫の仕事を手伝っている従業員という体裁をとって保育園に入所できた、というケースはよく聞く話です。
証明書類さえ提出すればOKなので、こういうことが起きますよね。
ただ、役所の仕事ってそういうものなので、役所を責めるわけにもいかないのが現状です。
とはいえ、書面上の手続きのみで、親が働いていないことがバレた場合は
虚偽申告・不正利用ですので、保育園は退園となります。
専業主婦で保育園に入れた理由。田舎の保育園は定員割れも
また、保育所に入所できるかできないかは、
自治体の待機児童の有無に影響される部分が大きいのです。
田舎の保育園だと、認可保育園でも空きがあるところが多く、
就労していなくてもわりとすんなり保育園に入所できたりします。
実際に、私の住んでいる自治体では待機児童がゼロです。
保育園によって、人気の園はもちろんすぐに埋まってしまいますが、少し外れた地域の保育園だと定員割れしていることもあるのです。
そのような園に希望すれば、親が働いていなくてもすんなり保育園に預けることができます。
専業主婦で保育園はずるいの声。そんなに咎められることですか?
話を戻しますが、家で毎日子供の面倒をみている母親が、様々な理由で保育園や一時保育を利用することは、そんなに咎められることでしょうか。
昔は、小さな子供はたくさんの大人たちがみんなで見守っていました。
2世帯、3世帯で暮らしている大家族も多かったでしょう。
ご近所さんやお隣さんと頻繁にコミュニケーションがあり、しょっちゅう家にやってきたり、お留守番を頼めるほどの信頼関係が築けていた時代がありました。
「お買い物にいくから、ちょっとだけ赤ちゃんみててもらえないかしら。」
そんなことが当たり前に行われていました。
近所のおじさんが、悪さをする近くの小学生を本気で叱ってくれる時代がありましたよね。子供はみんなで見守って、たくさんの大人たちに囲まれて子供は社会性をみにつけていきました。
現代は、核家族なので、同じ屋根の下に頼れる人もいませんし、お隣さんともあまり交流がありません。
お母さんは一日中一人で赤ちゃんの面倒をみなければなりません。息がつまってしまいますよね。
責任をもってしっかり子供をみてくれるお母さんでも、それがストレスで、一日中しかめっつらでは、子供も辛いのではないですか。
子供と少し距離を置くことで、親にゆとりや余裕ができる方が、なによりも幸せなのではないでしょうか。
まとめ
待機児童がいる地域では、子供を保育園に入れるための条件が厳しくなるため、
就労以外の理由に対してかなり敏感になる傾向が見られます。
「専業主婦なのにずるい」
「うちは○○保育園に落ちたのに」
「他に保育所に入所したい子供がいるのに」
など妬みの対象にされてしまうケースもあるのですから、
待機児童の問題は一刻も早く改善していなければならない問題ですよね。
保育園や幼稚園、認定こども園など、就学前の子供を預ける施設はさまざまありますが、それぞれの入所の条件の違いや管轄の違いなどを詳しく理解している人は稀です。
大抵の人は「保育園に子供を預けているお母さん=仕事をしている」という認識をもっています。
就労の他にも、下の子の出産や、就職活動などを理由に保育園に預けることが
認められているのですが、知らない人がけっこう多いのです。
保育園に入所させているお母さんが、かならずしも働いているとは限りません。
【就労】のほかにも、さまざまな理由によって、昼間過程で子供をみることができない場合に保育園に入所可能なのです。
そのことを、多くの人がよく知らないだけなのですね。
保育園でも幼稚園でもこども園でも、認可でも認可外でも一時預かりでも、お母さんと子供が離れて、他の人と過ごす時間は、お互いにとって成長する時間なんだなあと感じます。
お母さんにとっても、「母親」ではない自分に戻ったり、社会とのつながりをもつことが明るい家庭を築くために大事な要素でもあります。
子供にとっても、母親や父親から離れて、たくさんの大人やお友達と接することで社会性を学び、一回りも二回りも大きく成長します。
良いイメージをもって、みんながどんどん保育園を利用できるような世の中になったらいいですね。