就労継続支援B型の職員の1日【40代ワーママが語るリアルな現場】

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「就労継続支援B型の職員って、どんな仕事をしているんだろう?」

「福祉の仕事は未経験だけど、自分にもできるかな」

私は地方在住の40代アラフィフ、子育てをしながら就労継続支援B型事業所の職員として働いています。

この記事では、実際の1日の流れや仕事の魅力、大変なことを、現場目線でご紹介します。

 

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現役職員が解説!就労継続支援B型の職員とは?

就労継続支援B型事業所の職員の仕事を現役職員が解説!

「就労継続支援B型事業所」とは、障がいのある方が自分のペースで働く練習をする場所です。

身体障害・知的障害・精神障害の他、発達障害や引きこもりのように生きづらさを感じて来られた方も通所されます。

就労支援の場では、障がい者さんのことを「利用者さん」と呼んだりします。

 

B型事業所の職員の主な役割は、

  • 作業のサポート(内職や清掃、農作業など)
  • 利用者さんの送迎(車の運転)
  • 体調やメンタル面のサポート
  • 日々の記録や報告

といった幅広い内容です。

 

就労継続支援B型とA型の違いは?職員目線で解説

就労継続支援には「A型とB型」があります。A型との違いは「雇用契約の有無」。

A型は雇用契約を結び、最低賃金以上のお給料をもらいながら働くため、利用者さんも職員も一緒になってガッツリ働く必要がありますが、

B型はより生活に近い形で「できることを少しずつ増やす」支援がメインのため、職員の仕事も利用者さんのサポートや補助、見守りが中心になります。

 

ですから、働く職員側からすると、A型の方が忙しくてB型はゆるく見えるかもしれませんが、そうでもないですよ?

B型で働く利用者さんたちは、自立して動ける方もいますが、何かと手のかかる方も多いのです(身体的、精神的、性格的な面などにおいて)。

その人その人に応じた配慮や手助けが必要なので、職員は細かな対応やイレギュラーに追われて忙しかったりもするんです。

 

就労B型職員の1日の流れ(タイムスケジュール例)

就労支援B型の職員の1日

B型事業所職員の1日の仕事の例をお話ししますね。

職員の働く時間は、事業所によってさまざまですが、一般的な会社で働くのと変わらない、8時間勤務(8:00-17:00、8:30-17:30)が主流です。

ここでは、8:30-17:30を例に解説しますね。

 

朝(送迎・開所準備)8:30

朝は、「利用者さんの送迎・事業所の開所準備」からスタートします。

送迎を担当する職員は、安全運転を心がけながら車でお迎えに回ります。事業所に着いたら利用者さんの体調確認を行います。

事業所の開所準備をする職員は、掃除や昼食・日報等の準備、シフトの確認などを行います。

朝はバタバタ忙しいので、前日夕方に次の日の支度を整えておくことが大切だったりします。

 

午前(利用者さんの作業のサポート)9:30-12:00

午前中は、お仕事の時間です。(就労支援の場では「作業」と呼ぶことも多いです)

  • 内職(検品)
  • 清掃活動
  • 畑仕事

など、地域や事業所ごとに内容はさまざまです。職員も一緒に手や体を動かしながら、利用者さんが安心して作業できるようにサポートします。

 

昼(昼食・休憩)12:00-13:00

利用者さんの昼食は、仕出し弁当や給食を提供する事業所が多いです。

昼食時はただの休憩ではなく、利用者さんの体調や食欲をさりげなく観察する大事な時間でもあります。

事業所にもよりますが、「午前のみ・午後のみ」働く利用者さんがいる場合は、昼食時に送迎が入ります。

職場は、利用者さんの食事や送迎が終わった後に、交代で昼休憩に入ります。

 

午後(作業サポート・記録)13:00-15:30

昼食後は、午後の作業を始めます。午前の作業を続けることもあれば、別の作業を行うこともありますよ。

お昼を食べた後で眠くなったり集中力が切れてしまう利用者さんもいますので、その日の体調や性格に合わせて声かけや見守りをします。

(私も眠くなりますが、職員はコーヒーを飲むなり気合いなりで目を覚まします。笑)

 

終わりには1日を振り返り、支援日誌(記録や報告書)をまとめます。

福祉の仕事は、案外と「書類仕事」や「パソコン仕事」が多いのです。営業や事務職の経験がある人は『強み』になったりするんですよ。

 

夕方(送迎・片付け)15:30-17:30

利用者さんを無事に送り届けた後は、事業所に戻って事務処理や片付けをして1日が終了です。

毎日あっという間に時間が過ぎていきます。

 

現役職員から見た就労B型職員の仕事の魅力は?

就労B型職員の仕事の魅力

利用者さんの「できた!」を一緒に喜び、成長を感じられる毎日

利用者さんのできる作業や成長速度は人それぞれですが、少しずつできることが増えたり、さらにチャレンジしようと意欲が沸いたり「変化の瞬間」に立ち会えるのは、職員にとっても大きな喜びです。

また、自分自身も彼らに刺激を受けたり、あるいは職員の仕事を一生懸命やってく中で、視野や対応力が広がっていく。

利用者さんや自分の「小さな成長」を日常的に感じられるのは、B型事業所の醍醐味だと思います。

 

作業内容が幅広くて、毎日が新鮮

これは事業所によって違いが大きいところだと思いますが、私の勤めている職場では「利用者さんの希望や体調に応じて色んな作業を選べる」環境になっているんです。

職員から見ても、「飽きずにできる」ので時間があっという間に過ぎるのがいいですね!

 

子育て世代やアラフィフでも無理なく仕事を続けやすい

福祉の仕事の中でも、『高齢者介護』は体力的にも時間的にもハードでキツイことが多いですが、就労継続支援は「働きに来る障がい者さん」の補助がメイン。

介護と比較すれば、仕事内容は楽でシンプルですし、働く時間も平日メインの日中勤務。子育てママには働きやすい環境だと思いますし、じっさいうちの職場のスタッフも大半はワーママです。

 

就労B型で大変なこと・気をつけていること

もちろん楽しいことばかりではありません。

  • 送迎のプレッシャー(安全運転は常に第一)
  • 時間やスケジュールを見て動く必要がある(ボーッとしてられないし、集中しすぎもダメ)
  • 周りや利用者さんの様子をよく見て反応したり、他の職員に相談したり、適宜判断・対応することが求められる
  • 検品作業は単純作業も多く、老眼が気になるお年頃なのも気にかかる(笑)
  • 外作業は体調や天候に左右される。夏の猛暑はマジきつい
  • 利用者さんの体調や気分の変化に柔軟に対応する必要があるので、職員はバタバタしやすい

こうした大変さもありますが、職員同士で協力しながら乗り越えていきます。

「〇〇さん、いけます?」「大丈夫ですよ!」明るい返事と軽いフットワークで動くと、やっぱりお互いに気持ちいいですね。

 

これからB型職員を目指す人へ

「福祉未経験でも挑戦できる」のが、就労B型職員の仕事の大きな魅力です。

  • 優しさや思いやり、誠実さのような『人柄』が大事になるし評価されやすい
  • 事務経験やPCスキルは、直接的に役立つ
  • 資格(介護職員初任者研修・介護福祉士など)があればもちろん強い
  • 何より大事なのは「人の役に立ちたい」「地域に関わりたい」という気持ち

そんな思いがある方には、とても働きやすくやりがいのある職場だと思います。

 

まとめ

就労継続支援B型の職員の仕事は、

  • 送迎
  • 作業サポート
  • 事務処理

この3つが大きな柱です。

1日があっという間に過ぎるほど忙しいですが、その分やりがいも大きく、「人の成長」を間近で感じられる仕事です。

もしあなたが福祉の仕事に関心があるなら、B型職員という働き方を選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

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