「利用者さんの作業が底をつきかけてる…」
「内職がほしいけど、どこで探したらいい?」
仕事は必要だけど、闇雲に探して失敗したり迷惑をかけたりしたくない。
就労継続支援B型事業所で働いていると、こんな状況に直面することがあります。
私の勤務する職場でも、以前より外部から受けていた仕事が減り、
「このままだと、利用者さんにお願いできる作業が足りない」
と焦りを感じることがありました。
「何か仕事を見つけなければ…」
とはいえ、私は営業の専門家ではありません。
B型事業所で働いている、いち職員です。
電話営業の経験もなければ、企業を訪問して仕事を取ってくるような経験もありません。
そんなわけで私は、
「営業しないで、仕事を探す方法はないのか?」
と、いろいろ試してみることになりました。
この記事では、B型事業所の一般職員である私が、実際に試した「営業以外」の仕事の探し方と、その中で気づいたことを書いていきます。
「利用者さんの作業がない。でも、営業はちょっとハードルが高い」
そんなときの、ひとつの考え方として読んでもらえたらうれしいです。
▼就労B型職員が作った、利用者さんの仕事探しマニュアル

就労B型で利用者さんにお願いする作業が減った…。職員にもできる仕事探しの方法は?

私の勤務する就労継続支援B型事業所では、日々の利用者さんに取り組んでもらう作業は、地元の企業や店舗からご発注いただいているものが多いです。
ところが、あるとき仕事の量が少しずつ減って、
「今日は内職が少なくて、利用者さんのできることが限られてしまう…」
そんな悩ましい状況になる日が増えてくることがありました。
利用者さんに作業をしてもらいたい。
でも、そのための仕事がない。
だったら、仕事を探すしかありません。
とはいえ。
利用者さんに取り組んでもらう仕事を探す、と言っても、具体的に何をすればいいんでしょう?
真っ先に思い浮かぶのは、
- 地元企業に電話する
- 店舗を訪問する
- 営業する
といった方法です。
でも、営業経験に乏しい私には、ハードルが高い。
そもそも、
「どこに電話すればいいの?」
「何て言えばいいの?」
「仕事を受ける条件って、どう判断するの?」
というところから分かりません。
そこで、
「営業以外で、何かできることはないかな?」
と考えて、いくつか試してみたのです。
B型の作業不足を解消するために「営業以外」で試した3つのこと

以下は、私たちの事業所で実際に試した、営業せずに仕事を探す方法です。
① 地域の有償ボランティア(草刈り・清掃などの単発作業)
最初に試したのが、有償のボランティア活動です。
地域には、
「ちょっとした作業を誰かにお願いしたい」
という人がいます。
そうしたニーズの中から、B型事業所でも取り組めそうなものを引き受けることにしたのです。
実際に私たちは、草刈りや清掃などの軽作業をお任せいただけました。
しかし、こうした仕事は単発のものが多く、
「継続して利用者さんに取り組んでもらえる仕事を確保する」
という目的からすると、少し違いました。
そこで、別の方法を試してみることにしました。
② 利用者さんの「できること」をまとめたチラシを配る
次に考えたのが、
「こういう仕事ができますよ」
と、チラシで知らせる方法です。
利用者さんにできる作業を紹介するチラシを作り配ってみました。
「こんな作業ならできます」
とこちらからアピールすれば、
「じゃあ、この仕事をお願いできませんか?」
という人や会社が見つかるかもしれない。
ところが。
問い合わせは、1件も来ませんでした。笑
もちろん、チラシの内容や配布方法など、改善できるところはいろいろあったと思います。
ただ、日々の支援をしながら、さらにチラシを頑張るのは難しい。
そこで、もうひとつ別の方法も試してみました。
③ SNSでの仕事募集・発信
チラシと同じように、SNSでも、
「こんな仕事ができます」と発信してみました。
事業所のSNSは日々更新しているので、チラシより多くの人に届くかもしれない。
が。
特に問い合わせにはつながりませんでした。
「仕事を探しています」
と、こちらが発信しているだけでは、なかなか相手に届かない。
情報を置いておけば、必要としている人が見つけてくれる、とは限らないのですね。
情報発信(待ち)だけでは、継続した作業確保は難しかった
こうして、
- 有償ボランティア
- チラシ配り
- SNSでのお仕事募集
と、3つ試してみた結果。
「継続して利用者さんにお願いできる仕事を探す」
という目的では、なかなか思うようにはいきませんでした。
そんなある日。
私は、利用者さんの仕事探しについて、まったく違う方法を見つけたのです。
発想の転換:「仕事をください」ではなく「仕事を任せたい人」を探す

それまでの私は、
「B型事業所でできる仕事はありませんか?」
という視点で仕事を探していました。
つまり、
仕事をくれる人を探していた。
でも、逆に考えたらどうでしょう。
世の中には、
「この作業、誰かにやってもらえないかな」
「この仕事、誰かに任せたいな」
と思っている人もいるはずです。
だったら、
「仕事をください」と探すだけじゃなく、
「仕事を任せたい人」を探してみればいいんじゃない?
仕事探しの考え方が、ガラリと変わりました。
連絡して「わずか11分」で返事が届いた
そして実際に、
ある場所で見つけた3件の仕事に連絡してみたのです。
すると、
そのうちの1件から、
わずか11分後に返事が届きました。
もちろん、「11分で仕事が見つかる」という話ではありません。
たまたまタイミングがよかったのだと思います。
でも、営業経験のない
ただの一般職員の私でも、
「こういうふうに仕事を探す方法もあるんだ」
と感じた出来事でした。
しかも、その仕事は条件が合い、結果的に継続して取り組む仕事につながったのです。
大事だったのは、「営業力」ではなかった
今回の経験で私が感じたのは、
「仕事がない=営業するしかない」ではない
ということです。
もちろん、営業という方法もあります。
でも、営業経験のない一般職員が、いきなり企業に電話をかけたり、飛び込みで訪問したりするのは、なかなかハードルが高い。
だったら、
すでに「誰かに仕事を任せたい」と思っている人を探す。
という方法もある。
私の場合は、発想を切り替えたことで、仕事の探し方そのものが変わりました。
就労B型で新しい仕事を受けるなら「探す」と「選ぶ」はセット
ただし、見つけた仕事なら何でもいい、というわけでもありません。
B型事業所で受けるなら、
「利用者さんに合う作業なのか?」
「無理なく取り組める量なのか?」
「納期は大丈夫なのか?」
「継続して受けられそうなのか?」
など、確認しておきたいこともたくさんありますよね。
ここを考えずに、
「やったー🙌仕事が見つかった!受けよう!」
と進めてしまうと、あとから大変になる可能性もあります。
だから私は、
仕事を「探す」ことと、仕事を「選ぶ」ことはセット
だと思っています。
「じゃあ、その仕事はどこで見つけたの?」
ここまで読んで、
「で、ある場所ってどこなの?」
と思った方もいるかもしれません。
私が実際に使った場所については、
「そこで仕事を探せば大丈夫」
という単純な話ではありません。
B型事業所として仕事を引き受けるのですから、
探す前にも、見つけた後にも、考えておきたいことがあります。
そこで、
どんな仕事を探せばいいのか
仕事を選ぶときに何を見るのか
連絡する前に何を確認するのか
相手には何を伝えたらいいのか
などを、私自身が実際にやった手順としてまとめました。
「利用者さんにお願いできる仕事がない。でも、営業は難しい」
というB型職員さん向けに、再現できる形にしたものです。
テレアポも、飛び込み営業もなし。
「仕事がない!」となったときの、もうひとつの探し方として、よかったらこちらも参考にしてください。
▼就労B型職員が作った、利用者さんの仕事探しマニュアル


