就労B型の作業用に仕事を探していると、
「こんな仕事があった!」
「これなら利用者さんにお願いできそう!」
という案件が見つかることがあります。
特に、内職が減っているときなら、
「やった!仕事が見つかった!」
と、うれしくなりますよね。
でも、実際に利用者さんの仕事を探して、引き受ける側になってみると、
「仕事が見つかった」=「その仕事を受けて大丈夫」
ではないんだな、と感じるようになりました。
「できそう」と思って受けた仕事でも、
「想定以上にやることが多かった」
「納期に間に合わせるのが難しい」
「職員の負担が半端なかった」
となってしまったら、利用者さんにも職員にも負担がかかります。
また、契約途中で「やっぱりできません」と辞退してしまったら、業務委託してくださった企業側にも迷惑をかけてしまいます。
そこで今回は、B型事業所で仕事を受けるときに、先に確認しておきたいポイントをご紹介します。
▼就労B型職員が作った、利用者さんの仕事探しマニュアル

就労B型の仕事は「受けられるか」だけでなく「続けられるか」を考える

仕事を見つけたとき、まず考えるのは、
「これ、うちでできるかな?」
ですよね。
もちろん、これは大事。
でも、もうひとつ考えておきたいのが、
「これ、続けられるかな?」
ということです。
一度だけならできる。
職員が手伝えばできる。
少ない人数ならできる。
…という仕事でも、
- 毎週、同じ量が来たら?
- 利用者さんの出欠にばらつきがあったら?
- 他の内職と納期が重なったら?
- 職員の確認作業が負担ではないか?
- などと考えると話が変わってきます。
私自身も利用者さんの仕事を探す中で、
「できそうか?」
だけではなく、
「無理なく続けられそうか?」
という視点で見るようになりました。
チェックポイント① 利用者さんが実際に作業できるか
まずは、実際に作業する利用者さんのこと。
「簡単な作業です」
と言われても、それだけでは判断できません。
たとえば、
- 細かい作業なのか
- ある程度の集中力が必要なのか
- 同じ作業を繰り返すのか
- 正確さがどのくらい求められるのか
- 一人でできる作業なのか
など。
就労B型では、利用者さんによって得意なことも、苦手なことも違います。
なので、
「職員がやればできる」ではなく、
「利用者さんにお願いできる仕事か?」
「適性に合っているか?」
という視点が必要になります。
ここは、実際に現場で利用者さんたちの働く様子を見ている職員だからこそ、判断できる部分でもあります。
チェックポイント② 「納期が厳しくない仕事」かどうか

次に確認したいのが、納期と作業量です。
たとえば、
「○日までに○個」
という条件だった場合。
一見、できそうに見えても、
「利用者さん何人で?」
「何日あれば終わる?」
「他の作業と納期が被ったら?」
と考えてみると、意外と余裕がないこともあります。
B型事業所の場合、
毎日全員が同じ人数そろうとは限りません。
体調や通院などでお休みする人もいます。
急ぎで他の作業が入ることもあります。
B型事業所の仕事探しでは、
「今回できるか」ではなく、
「同じ条件で続けられるか」
で考えることが大切だと思っています。
なんとかギリギリ納期に間に合った仕事を、
「できる仕事」
と判断してしまうと、あとで苦しくなるかもしれません。
また、契約後に辞退や条件変更をすることになれば、私たちに業務委託してくださった企業側にも迷惑をかけることになりかねません。
チェックポイント③ 職員の負担が大きすぎないか
そして、意外と忘れがちなのが、
職員の作業量です。
利用者さんが作業する部分だけを見ると、
「これならできそう」
「向いてるかも」
と思うかもしれません。
でも、実際にはその前後に、
- 材料の準備
- 作業方法の説明
- 作業中のサポート
- 完成品の検品
- 数量のチェック
- 納品
- 企業との連絡
などの周辺業務が発生することがあります。
仕事そのものはシンプルに見えても、「事前の下準備や確認にものすごく時間がかかる」というケースは珍しくありません。
現場では、そうした表からは見えにくい丁寧な段取りや後処理があってこそ、利用者さんが安心して作業を進められます。
利用者さんにお願いする作業内容だけでなく、
その仕事を回すために、職員側でどんなフォローが必要になるのか。
全体の作業量をしっかり見立てておくことが大切です。
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「できそう」と「続けられそう」を区別する。トライアルの活用も

ここまでの3つをまとめると、
① 利用者さんが実際に作業できるか
② 納期・作業量に無理がないか
③ 職員が無理なく回せるか
ということ。
つまり、
「できる仕事か?」
だけではなく、
「続けられる仕事か?」
を見る。
私は、仕事を探すようになってから、この視点がけっこう大事だと感じるようになりました。
せっかく見つけた仕事だからこそ、
「とにかく受けなきゃ」
ではなく、
「うちの事業所に合っているかな?」
と一度考えてみる。
取引先によっては、お試しとしてトライアル期間を設けてくださる場合もあります。
いきなり本契約を結ぶのではなく、まずは小規模や短期間から試させてもらえるか、企業側に相談してみるのもひとつの方法です。
私も勤め先のB型事業所で、
「営業経験ゼロの職員でもできる仕事探し」
をいろいろ試してきましたが、
「できるか」だけじゃなく、「続けられるか」。
仕事を探すときには、この視点も持っておきたいと思っています。
▼就労B型職員が作った、利用者さんの仕事探しマニュアル


