兄弟差別「長女で損した」私の長女は「自己肯定感高め」の理由 | 【自分に向いている仕事】を見つける方法

兄弟差別「長女で損した」私の長女は「自己肯定感高め」の理由

スポンサーリンク
AD

兄弟差別を受けやすく、自尊心が低くなりがちなのは「長女」ですよね。

1番最初に生まれた子(女の子)ゆえ、親からの過度な期待を身に浴びて育ち、保守的で厳格なルールを課されやすく、親や世間が持つ無意識レベルの男女差別も受けやすい。

 

私自身も1番目の子供として生まれた長女で、「自分は損してる」と思ったことは数しれずです。

 

しかし、不思議なことに、その私の子供である長女は「自己肯定感が高め」だったりします。

いわゆる思春期でも荒れるどころか明るく素直でごきげん。反抗期とは?と思います。

 

親の身になってわかりますが、できるだけ兄弟差別をせずに子供たちを育てようとしても、どうしたって差が出てしまう(差をつけなければならない)状況というものはあります。

兄弟差別は無くせない。

だから私はその「兄弟差別」を時にうまく使って子育てしてきました。

 

そこで今回は、長女が病みやすい5つの理由とブラザーペナルティ、

兄弟差別する親の心理と、兄弟差別の苦しみや因果応報を断ち切る方法、

兄弟差別されてきた長女でも幸せな子育てはできる体験談についてお話します。

 

スポンサーリンク

「長女」が病みやすい5つの理由とブラザーペナルティ

まず初めに、兄弟姉妹の中でも、なぜ「長女」は損をしやすく自尊心が低くなりやすいのでしょう。

 

これは海外の研究で「ブラザーペナルティ」と呼ばれ、兄弟姉妹の組み合わせが人生に大きな影響を与えることが報告されています。

きょうだいの組み合わせはその人の人生に影響があるのか。拓殖大学准教授の佐藤一磨さんは「弟がいる長女のほうが男性が少ない職場で働き、所得水準が低くなる傾向にある」という。
「弟がいる長女は文系を選びやすく収入が低い」きょうだいの組み合わせが人生に及ぼす意外な影響-PRESIDENT WOMAN

 

以下、長女が損をしやすく自尊心が低い理由をまとめます。

 

1人目の女の子で、親の期待値が高くなりがち

長女はしばしば両親や家族から、責任感やリーダーシップ、良い手本となる振る舞いを期待されることがあります。

「お姉ちゃん」として家事や弟妹の世話を任されたり、女の子らしく振る舞うことを要求されるなど、彼女には家族や社会からのプレッシャーがかかり、自己要求も高くなりがちです。期待される役割に対応できない場合、自尊心が低下することがあります。

 

長女は厳格で保守的なルールを課されやすい

長女は、両親にとって初めての子供(初めての女の子)になるため、親はしばしば保護的で厳格なルールを課す傾向があります。

たとえば、言葉遣いや洋服の選び方、門限が厳しすぎたり、習い事を辞めさせてくれない、うるさい親であれば、付き合う友達にまで口を挟んできます。家族の期待に対応しようとする長女に対して、自由度を制限することになります。

 

隠れた性差別(アンコンシャス・バイアス)

隠れた性差別(Unconscious Bias)が長女の兄弟差別につながることもあります。たとえば、長女は掃除や片付けすることを求められるのに、他の兄弟がダラダラとゲームしてたり片付けしなくても許されることってありますよね。(長女あるある)

親や家族が無意識のうちに、長女に対して過剰な責任を負わせる一方で、他の兄弟には同等の責任を求めない場合、隠れた性差別が家庭内で不均衡を生む一因となることがあります。

 

後から生まれた弟妹と比較されやすい

長女はしばしば後に生まれた兄弟姉妹と比較されることがあります。これは、成績や行動、責任感、はては友達の数から身だしなみまで、さまざまな面において比較に晒されます。

進路や受験期に入れば親戚や祖父母からも比較をされたり、下の子の方が優秀な場合は特に、彼女の自尊心を傷つける可能性があります。

 

いつも下の子が優先で甘えにくい

長女はしばしば親から我慢することを求められます。下の子が泣いていれば自分は後回し、兄弟喧嘩をすれば怒られるのはいつも私ばかり…。自分の感情を抑えることが状態化することで、自己肯定感や自尊心が低下することがあります。

 

これらの要因により、長女は兄弟姉妹の中で特にプレッシャーを感じ、自尊心が低下しやすいのです。もちろん、すべての状況が当てはまるわけではなく、個々の家庭や環境によって異なります。

 

スポンサーリンク

 

あからさまに兄弟差別する親の心理は、えこひいきと劣等感

他にも、あからさまに兄弟差別をする親っていますよね。

一般的な兄弟差別については、先程もお話したように、無意識のうちに兄弟差別してしまう場合もあれば、あえてそうしている(兄弟で差をつけなければならない)状況もありますし、社会的なステレオタイプに影響を受けたアンコンシャス・バイアスもあります。

あからさまに兄弟差別をする親の心理としては、えこひいきや劣等感が考えられます。

 

あからさまな兄弟差別をする親の心理①えこひいき

親が特定の子供を他の兄弟よりも優遇したり、好意的に扱ったりすることがあります。親が愛情や支援を不公平に与えることで、兄弟姉妹間での不公平感や差別が生まれます。これは、親の個人的な好みや子供に対する期待が影響している場合があります。

 

あからさまな兄弟差別をする親の心理②劣等感

親が特定の子供に対して、他の兄弟よりも価値が高い・低いと感じたり、うちの子は優秀だ・劣っていると考えることがあります。たとえば、スポーツや学業の優秀な兄弟を取り立てて高く評価し、他の兄弟を見下したり低く扱うケースです。

親自身が激しい競争や比較に晒され劣等感を抱いてきた場合、能力の欠ける子供を不公平に扱うだけでなく、自身の劣等感を「子供の才能で埋めよう」とする極端な思考が、兄弟に過度な負担やプレッシャーを与えることもあります。

 

このように、えこひいきや劣等感は、親の個人的な心理や子供への認識に影響を与えることがあります。親の心理状態は複雑で多岐にわたるため、一概には言えませんが、これらの心理的な要因が兄弟姉妹間の不公平感や差別を生む可能性があることも考慮されるべきでしょう。

 

「姉弟兄妹の仲が悪いスピリチュアルな意味」も読まれています。

姉弟兄妹の仲が悪い…スピリチュアルな意味と、君はどうしたい?
兄妹・姉弟など、男女の兄弟仲が悪い場合のスピリチュアル的な意味は、大きく3つ考えられます。 1.魂の学びや成長 2.過去のカルマ(因果応報) 3.家族の負のエネルギー(家系の因縁) ここでは、男女の兄弟仲が悪い場合のスピリチュアル的な意味と...

 

【兄弟差別の末路は選べる】苦しみや因果応報を断ち切るには?

この記事を読む方の中には、理不尽な兄弟差別を受けてきたり、その結果として納得の行かない人生を送っている方もいることでしょう。

しかし、どれだけ過去や親を呪っても、状況が良くなることは決してありません。

 

「兄弟差別の末路」や「兄弟差別の因果応報」という言葉があります。

この用語から連想されることや知りたいことは、おそらく、兄弟差別した親はどんな不幸に陥るか、とか、兄弟差別した家系が受ける因果応報、などでしょうが、

あなたはそれを知りたいですか?

 

昔の私だったらきっと関心を持ったと思いますが、

「よそはよそ、うちはうち。」←よく親に言われたことを思い出します(笑)

 

現在の私はこう考えます。

兄弟差別の末路を知ったところで、何かの役に立つだろうか?

兄弟差別に因果応報があるなら、誰かが断ち切らない限り、同じことが繰り返されるだけ。

 

兄弟差別の末路があるなら、私は幸せな末路を選びたいし、

兄弟差別に因果応報があるならば、自分はそれを断ち切る人になりたい。

 

結局のところ、『自分はどう生きたいか?』がすべてだと、今の私は思うのです。

 

スポンサーリンク

 

兄弟差別された長女でも、幸せな子育てはできる体験談

最初にお話したように、私自身も、1番目の子供として生まれた長女です。

自分が子供の頃は、親から「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」みたいなことをよく言われた記憶がありますし、長女は損だと思ってきましたし、自己肯定感も低いです。

しかし、不思議なことに、その私の子供である長女は「自己肯定感が高め」だったりします。

 

彼女は反抗期特有の行動や言動の荒れが出てもおかしくない思春期を過ごしながら荒れたところがないのです。

旗から見ていても、いつもご機嫌で幸せそうですし、じっさい本人も「自分のことが好き」と言います。

 

長女の自己肯定感が高めな1番の理由を一言でいうと、

親である私自身も『自分を大切に扱う』ようになったからだと思っています。

 

とはいえ、自分が親の身になってわかりましたが、できるだけ兄弟差別をせずに子供たちを育てようとしても、どうしたって差が出てしまう(差をつけなければならない)状況というものはあります。

兄弟差別は無くせないのです。

だから私はその「兄弟差別」を時にうまく使って子育てをしてきました。

 

「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」⇔「さすがお姉ちゃんだね」まるで劇薬、多用は危険

たとえば、私が親に言われて嫌だった言葉の1つに、「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」があります。

だから私は、長女に対して「お姉ちゃんなんだから」という言葉は絶対に使わないと決めていました。

長女を呼ぶときは名前で呼び、下の子が生まれてからも「お姉ちゃん」という言葉自体を使わないように心がけたのです。

 

唯一、「お姉ちゃん」という言葉を使うときは、

さすがお姉ちゃんだね」と長女を褒めるときだけ使うようにしてきました。

たとえば、私の手が離せなくて長女に手伝ってもらったときや、兄弟で絵を描いたり工作をしたなど、「渾身の作品をママにベタ褒めしてもらいたい、かつ兄弟より自分のほうがすごいよねアピール」をしてきた時などです。笑

こんなときは長女に「さすがお姉ちゃんだね」と声をかけると、本当に嬉しそうにしてくれるのです。

 

しかし、この言葉は多用しないよう私は気をつけました。

というのも、「さすがお姉ちゃんだね」という言葉は、長女に対してまるで劇薬のように効果的な影響をもたらす言葉なのです。

この言葉を使い過ぎると子供たちの自己評価や行動に影響を与えかねないことは容易にわかりました。

なぜなら、自分も長女だったからです。

もし自分が子供の頃に親からそんなふうに言われたら、どんなに嬉しかっただろうと思います。そして、「親の期待にもっと答えたい、もっと親を喜ばせたい」と願う子供でもありました。

子供は誰でも少なからず「親を喜ばせたい」と願う気持ちを持っているものです。

だからこそ、親が子供を意のままに操ろうと思えば、簡単にコントロールできてしまうことに懸念を感じました。

 

「さすがお姉ちゃんだね」のように、親が子供をコントロールできてしまう言葉を使うときは、頻度やタイミングを注意深く選び、

子供たちが自らの成長や努力を自己評価できる力を育む助けにすることを、親は肝に銘じる必要があります。

 

【因果応報の断ち切り方】自分がされて嫌だったことは人にしない

因果応報の断ち切り方

自分が子供だった頃に「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」と言われたことが嫌だったから、私は長女にその言葉を使いません。

兄弟差別に限らずですが、私は自分の軸として「自分がされて嫌だったことは人にしない」ことを行動基準にしているところがあります。

 

先ほど、

兄弟差別に因果応報があるならば、自分はそれを断ち切る人になりたい。

とお話しましたが、いじめにしろ理不尽にしろ延々と繰り返されてきたことは、

誰かが断ち切らなければ次の世代に引き継がれます。

 

「私も嫌な思いをしたのだから、あなたも同じように嫌な思いをしなさい」って、おかしいですもんね。

 

自分がされて嫌なことは人にしないと決める。

自分だったらこうしてもらったら嬉しいな、と思うことを人にする。

 

たとえば、ありがとうを言う、ごめんなさいを言う、家族に対してちゃんと言う。

当たり前ですか?いや、私はできませんでしたよ(笑)

 

もちろん、ぜんぶがぜんぶはできませんよ。

断ち切れないことは今も山のようにあります。

 

でも、自分がそうありたいと思ったなら、やってみる。

自分で決めたことはできるようになるものです。

 

わずか4ステップ!理想のあなたになる方法

 

兄弟差別はひどい?親になってわかった『兄弟の平等と不公平』のジレンマ

また、どうしても兄弟というものは、日常を過ごしているだけで『上の子・下の子』の年齢の差を感じずにいられません。

できること・できないこと、器用さ不器用さの違いは年齢だけでなく、持って生まれた性格や体力、能力よって必ず差が生じます。

兄弟の扱いで差が生まれるのは、ある意味当然のことで仕方のないことです。

 

もっと言えば、親が子供たちを『平等』に扱おうとするほど、上の子が『我慢』しなければならないケースが出てきます。

 

たとえば、子どもたちを連れて出かけた時に、上の子も下の子も「つかれた~!だっこ~~!!」と泣き出したら、どうしましょう。

親が1人で同時に二人を抱っこすることはできません。

幼い下の子ほど体力はありませんし、抱っこしたらコテっと寝てしまいます。当然、上の子の方が歩く距離は長くなります。

上の子からしたら「不公平」ですよね?

でも、上の子と下の子を同じ距離歩かせれば「平等」でしょうか?

 

少なくとも、上の子も下の子もギャン泣き状態でしたら、平等か不公平かなんて考える余裕は、親にはありません。

「ママも疲れた…」親自身も体力的にも精神的にもいっぱいいっぱいの状況でしたら、「お姉ちゃんは頑張って歩いて」の1択になります。

 

このような兄弟の扱いの差は、抱っこだけにとどまりません。

たとえば、塾や習い事、大学受験の進路などのお金のかけ方に、兄弟間で差が出ることがありますよね。

一概には言えませんが、兄弟の性格の違い(熱意や飽きっぽさ)や、向き不向き(頭の回転や器用さ、体質や体力、身体の丈夫さ等)、金銭的な理由や家計における優先度などを考慮して、親は差をつけることがあります。

もちろん、先にお話したように、親の劣等感や依怙贔屓(えこひいき)から生まれる、あからさまな兄弟差別もあることでしょう。

 

このように、子供目線から見る兄弟差別と、親目線で見る兄弟差別は、同じ状況でも見え方が違ってきます。

親になって初めてわかることに、気付かされるのです。

 

さらに、視野が広がると、世界の見え方が変わるため、『過去の捉え方』そのものが変わったりします。

毒親を許せるかどうかはわかりませんが、家族が長らく抱えてきた問題を時が解決してくれたり、自分が親になって子に癒やされることもあるのです。

親になることも悪くないものですよ。

 

まとめ

今回は兄弟差別について、長女目線と親目線でお話しました。

長女は兄弟姉妹の中で特にプレッシャーを感じやすく、自尊心が低下しやすいと言われます。厳格な期待や家族からの責任感、性差別などが影響し、彼女たちは損をしやすい状況にあるからです。

無意識にしろ意図的にしろ、親としては兄弟差別を無くせない状況やジレンマがあります。

また、あからさまに兄弟差別する親の心理にはえこひいきや劣等感があり、それが家庭内の不公平感を生む一因となります。

子供時代に、あるいは大人になってから、理不尽な兄弟差別を受け納得の行かない人生を送っている方もいることでしょう。

しかし、どれだけ過去や親を呪っても状況が良くなることは決してありません。

自分はどう生きたいのかと考えれば、おのずと答えは見つかります。

幸せに生きたいと思えば、自分自身が『幸せに生きる』と決めることがすべてです。

 

タイトルとURLをコピーしました