「仕事が休みの日に子どもを保育園に預けるのって…やっぱりダメ?」
そんな不安を感じたことのある方は多いのではないでしょうか。
まず一番大切なのは「隠さない」ことです。
仕事が休みなのに保育園に預けるのは、正当な理由があれば問題ありません。
ただし、状況によっては保育園から注意を受ける、
あるいは悪質と判断されれば退園に繋がるケースもあります。
大切なのは、「親が休みなのに、隠して子供を保育園に預ける」のではなく、
正直に理由を伝えることです。
今回は、親の仕事が休みの日でも保育園を利用できるケースや注意点、そしてトラブルを防ぐためのポイントを、わかりやすく解説していきます。
親の仕事が休みで保育園に預ける理由4選 体調不良・兄弟の行事・法事など
仕事が休みでも、子どもを保育園に預けたい理由は様々あります。
ここでは、実際によくある4つのケースと、それぞれの注意点を見ていきましょう。
■通院・病院の付き添い
自分自身や家族の病院受診があるとき、小さな子どもを連れての移動や待機は想像以上に大変です。
特に病院の静かな空間では、子どもの泣き声や動きが気になることもありますよね。
子どもの安全や他の患者さんへの配慮のためにも、通院の場合は保育園に相談してみるのが賢明です。
■親の体調不良
自分の体調が悪いときは、ゆっくり身体を休めたいですよね。
調子が悪いのに、無理をして育児を続けるのはリスクが高いです。万が一寝込んでしまったら、子どもの安全確保も困難になります。
最近では感染症対策の観点からも、親の体調不良時の保育利用ルールが園ごとに異なる場合があるので、事前確認は必須です。
■兄弟の行事・慶弔事
上の子の卒業式や入学式、法事など、静かに過ごすことが求められる場面では、下の子を連れて行くのが難しいことが多いです。
また昨今は、小学校・中学校側から事前の通知で「未就学児の参加はご遠慮ください」と断られることも増えています。
セレモニーや行事への参加は、下の子を保育園に預ける十分な理由になります。行事の予定がわかった時点で早めに相談しましょう。
■親のリフレッシュ
意外と多いのがこのケース。「少しだけ自由な時間が欲しい」「まとまった睡眠が取りたい」と思うのは自然なことです。
とはいえ、他の人の目が気になったり罪悪感を感じることもありますよね。
実は近年、「リフレッシュも保護者支援の一環」とする保育園も増えているのをご存知ですか?
ちなみに児童福祉法には、
「国及び地方公共団体は、児童が家庭において心身ともに健やかに養育されるよう、児童の保護者を支援しなければならない」
とあります。
児童福祉法では、保護者の支援が国や自治体の責務とされており、親のリフレッシュ=子育て支援と解釈することもできますね。
但し、保育園は「保育に欠ける子どもが通う施設」です。
他の待機児童への配慮や、園の方針も尊重しましょう。
ちなみに、「仕事が休みなのでいつも預けていたら保育園を退園になった」
という事例もあるようですので、気を付けてくださいね。
パパの平日休みで、子供を保育園に預けてもいい?
「パパの平日休みは子どもを預けてはいけないのか?」
「パパは子供の面倒を全くと言っていい程見られないので預けたい」
という声もありますが、母親も父親も保護者です。
支援されるのがどちらかだけ、というのは、ジェンダー平等の観点から考えてもおかしいですよね。
父親・母親にかぎらず平日休みのシフト勤務で子供を保育園に預けられるかどうかは、
園によって、または乳児・幼児などお子さんの年齢によって対応が異なるところでもあります。
とはいえ、お父さんが平日休みの場合。
「子どもの面倒を全くと言っていい程見られない」
というパパさんには少々努力が必要かと思います。
ただ、シフト勤務のお父さんの場合
週7で働き通しなんていうこともあり得ますよね。
それはさすがに可哀そうな気がするので、休ませてあげたいところです。
でも逆に、普段子供と接する機会が少ない父親は、
平日休みをチャンスと思って子どもに接するのもよいかと思います。
もし、平日休みで保育園に預ける場合は
日中は所要を済ませたり休養できる分
朝夕の送り迎えはお願いするなど、バランスを取れると良いですね。
保育園って平日休みは不利?幼児は登園、乳児は家庭保育など成長に合わせてバランスを
親の仕事がシフト勤務などで平日休みだと
保育園の休みが不利になる(登園できる日が少なくなる)、と感じる方は多いと思います。
でも、先ほどもお話したように
あらかじめ理由さえ伝えておけば大丈夫、というケースも多いものです。
保育士の意見としても「預けてOK」というものが目立ちます。
保育園として困るのは、「子どもが熱を出した、怪我をした」などの緊急時に、保護者と連絡がつかないことです。
親が仕事がお休みなのに嘘をついて子どもを預けて出かけていたら、
「子どもが熱が出て、職場に連絡が行ってしまい、休みがバレた」というパターンもあります。
これが万一、急を要する状態だったらどうでしょう。一刻も早い連絡が必要です。
ですから、重要なのが「正直に伝えておく」ことなのです。
ちなみに、3歳未満の子どもは保護者との関わりが重要という観点から
特に乳児は家庭保育を推奨、「教育」にあたる3歳(年少)以上は登園、などという園もあります。
大きく成長する時期に、子どもの傍にいることや子どもとのふれあいは大切です。
一方で、何日も連続で保育園を休ませると、慣らし保育前のような状態に戻ってしまったり、
登園を嫌がる(登園渋り)などということもあり得ます。
登園とお休みのバランスを考えてリフレッシュしたいですね。
最後にもう一度大事なことを。
保育園が最も困るのは、「子どもが体調を崩したときに連絡が取れない」ことです。
仕事と偽って遊びに行っていた…なんてことがあると、信頼関係にもヒビが入ります。
「休みであることを伝えた上で、連絡がすぐ取れるようにしておく」こと。
これが保育園との信頼関係を築くうえで最も重要です。
まとめ
子育て中の親だって、リフレッシュは必要です。むしろ心身の健康を保つために不可欠な時間ともいえます。
大切なのは、
-
嘘をつかず、理由を伝える
-
保育園の方針を尊重する
-
緊急連絡に対応できる状態を保つ
-
登園と休みのバランスを意識する
この4つを心がけること。
親も子どもも、ストレスを減らしながら充実した毎日を過ごせるようにしたいですね。