保育園の申請書に記載する「保育を必要とする理由」は、市区町村が保育の必要性を判断する重要なポイントになります。
求職活動中の専業主婦が保育園を希望する場合でも、適切に理由を記載すれば「保育の必要性あり」と認められる可能性があります。
「求職活動をしており、早期に就労する意思があること」を具体的に記載することがポイントです。ハローワークへの登録や面接予定、職探しの具体的な行動を添えると説得力が増しますよ。
以下、例文です。
保育を必要とする理由【例文】ハローワークに登録している場合
保育を必要とする理由【例文】職業訓練を予定している場合
保育を必要とする理由【例文】面接予定・応募活動をしている場合
保育を必要とする理由の書き方のコツとしては、
- 就労意思があることを明記する
- 具体的な行動(登録、面接、応募、訓練など)を記載する
- 「○月中の就労を目指しています」など、時期の目安があると◎
必要であれば、市区町村の申請書の「備考欄」や「その他参考事項」などに補足説明を書くとより効果的です。
もちろん、いつまでも『求職中』というわけにはいきません。保育園を継続するためには、自治体で指定された期限内に仕事を決める必要があります。
期限は自治体によって異なりますが「入園後3ヶ月(90日)以内」などが目安です。
猶予期間を超えても仕事が見つからない場合、お子さんが保育園を退園となるため注意が必要です。
今回は、専業主婦で求職中の方の仕事探しや、保育園の手続きの方法をはじめ、職種選びのコツなどもご紹介していきます。
専業主婦で「仕事探し&保育園」手続きどう進めれば?
専業主婦で仕事探しをいざ始めようと思っても、子供を見てくれる人がいないと面接にもなかなか行くことができませんよね。
働くために保育園に預けたいけれど、子供を預けられなければ面接にも行けないし、もちろん仕事も決まらない…負のループに落ち込んでしまいます。
筆者も以前、パートの面接に行った時に子供の預け先が決まっているかを聞かれ、保育園に入れる予定と伝えましたが、「保育園が決まっていない」という理由で断られたことがあります。
子供を保育園に入れないと仕事が決まらなくて、でも、仕事してないと保育園は入りづらい…
でも、保育園は働いている人優先だから、仕事をしてない専業主婦は保育園に入りづらい…
しかし、自治体によっては、仕事探しをしている段階から、子供を保育園に預けることができます。
面接であれば、一時保育を利用するのも良いでしょう。
また、求職中であると証明できる書類(求職証明書)や、派遣会社への登録をしておくと、入園申請がスムーズになる場合もあります。
自治体によって異なるので、お住いの役所などで確認してみるようにしましょう。
求職証明書の入手方法と書き方は、こちらを参考にしてください。

専業主婦から始める保育園探し。狙い目の職種は?
また、仕事探しをする際は「融通が利きそうな職場」を選ぶと良いでしょう。
小さな子供は保育園に行き始まると毎月と言っていいほど、体調を崩してしまいます。
急に保育園からの呼び出しがあったり、たびたび体調を崩して休ませないといけなかったりするのが現状です。(保育園の洗礼)
夫や実家の助けを期待できない場合は、短時間勤務があるコールセンターや、従業員が多い工場などの職種がおすすめです。
筆者の友人は、飲食店のパートとして働いていますが「従業員も多いから融通が利く」と言っていました。
ただ、接客業や飲食店の場合、子供が休みの土日に出勤しないといけないのがネックになるとのことでした。

確かに、子供が休みの日は家族一緒に過ごせるようなシフトの仕事が良いですよね。
仕事探しをする際は、時給よりも勤務時間やシフトの融通が利くかを重点に探してみると良いでしょう。
また、求職中に理想の職場が見つからない場合は、自分で仕事を作るのも1つの手です。
この場合は、個人事業主やフリーランスとして『開業準備』で保育園に申請します。
保育園 求職中で申請後、仕事決まらないと退園!猶予期間は2~3ヶ月
求職中で保育園に入れたものの、仕事が決まらないと、保育園を退園しなくてはいけない事態となってしまいます。
就労までの猶予期間は多くの自治体の場合「2~3ヶ月」とされているため、その間に仕事を決めておかなくてはなりません。
しかし、どうしてもその期間内に就労できないなど特別な理由がある場合などは自治体に連絡し、状況を伝えてみましょう。
前述した筆者の友人もまさにこの状況で、求職中に保育園が決まって子供を通園させられるようになったけど、肝心の仕事が決まらない…!と焦っていました。
とりあえず、退園させられないために少しの時間でも働けそうな職場を探し、最終的に飲食店で仕事を始めていました。
一旦退園してしまうと、また1から入園手続きが必要となってくるため、なるべく猶予期間内に仕事を決まることが最善策でしょう。
まとめ
専業主婦が求職中の場合の保育園の申請方法や仕事探しのコツについてご紹介しました。
求職中であればそれを証明できるものを役所に提出することで、保育園に入園できる可能性もあります。
仕事を探す際は、融通の利きやすい職種を重点的に探してみましょう。コールセンターや工場勤務、ポスティングなどもおすすめです。
また、求職中に保育園に入園できても仕事が猶予期間中に決まらなければ退園になるので、注意が必要です。
行政が発表する数字上は「待機児童ゼロ」でも、子供の保育を望んでいる人が誰でも預けられる社会環境にはまだほど遠いのが現実です。
まずはできることから始めてみてはいかがでしょうか。